親知らず

親知らずとは?

大学病院等で10年以上の口腔外科(親知らずの抜歯等)の臨床経験があります

名前親知らずのことを、専門的には 第3大臼歯、智歯、8番と呼びます。

場所第2大臼歯の歯が生えそろい、さらにその奥に8番目の歯が生えてきます。

出てくる時期17歳~20歳ごろ最後に生えてきます。
このころ、歯ぐきが痛かったり、むずむずしたりします。

親知らずがまっすぐ生えない理由 現代の人は顎が小さくなってきています。 大きさの変わらない歯は、最後にはえてくるために場所がなくなってしまい生えきらないためにまっすぐに生えられず、主に下記のようになってしまいます。先天的にない場合もあります。

ななめに生えた親知らず
ななめに生えた親知らず
横に生えた親知らず
横に生えた親知らず
埋まったままの親しらず
埋まったままの親しらず

抜歯するべきか、抜かないで歯を残すかの判断

抜歯した方がいい場合

◆ 口の中に親知らずが見えている場合、 親知らずと隣の歯が虫歯になることがあるため

親知らずは歯みがきがしずらく、隣の歯との間が虫歯になることが多いです。
隣の歯は第二大臼歯で一生つかう大切な歯(物を噛む機能)

下記の写真は、隣の歯の親知らず側面が虫歯です。
この場所にできた虫歯は治療が難しいです。早めに親知らずの抜歯をお薦めします。

ななめに生えた親知らず
右下親知らずの虫歯
横に生えた親知らず
親知らずと隣の歯の虫歯
埋まったままの親しらず
第二大臼歯、親知らず側の虫歯

◆ 何度も腫れ、痛みを繰り返している場合

何度も繰り返すことにより、歯の周囲骨がゆっくりととけ、炎症状態が周辺に広がります。このような悪い状態を放置していると風邪をひいたり疲れたことをきっかけにある日突然、危険な腫れが出現してしまうことがあります

何度も繰り返すことにより、歯の周囲骨がゆっくりととけ、炎症状態が周辺に広がります。このような悪い状態を放置していると風邪をひいたり疲れたことをきっかけにある日突然、危険な腫れ(下記の症状)が出現してしまうことがあります

  • 口が開かない場合(親知らずの周辺だけでなく腫れが拡大している)
  • つばを飲みずらく、痛んだりする場合
  • 下顎から首筋が腫れる場合

抜歯しなくてもいい場合

◆ 埋っていて、痛みや、腫れなどの症状が全くない親知らず

◆ 親知らずがかみ合わせに参加している場合


抜歯の難易度について

難しい場合

  • 親知らずの位置が深い場合
  • 歯の根の数が2本、3本ある場合、根が曲がっている場合、根が太くがっちりしている場合
  • 高齢の患者さんの親知らずで、歯と骨が癒着している場合

比較的簡単に抜ける時期があります

19歳~20歳頃の生えたての歯は成熟した歯より硬くなく抜歯しやすい。


親知らずに何らかのトラブルが生じた場合の症状

痛みの原因 処置内容
痛みがでる。親知らずと歯ぐきの境に汚れ(ばい菌)が入り痛む。 抗菌剤(抗生剤)で、ばい菌の鎮静化をはかります。
17歳~20歳ごろ、親知らずが生えようとし、周囲のはぐきが腫れることがあり、その際、腫れた歯茎をかみ合わせ相手の歯が噛んで、痛みが出る場合がある。

腫れている歯ぐきは、抗菌剤でばい菌の鎮静化をさせる。 腫れた歯ぐきに咬み込む歯を削り、歯ぐきにあたらないようにする。

虫歯による痛み:虫歯によりばい菌が親知らずの神経まで到達し、痛む場合。 虫歯の治療をする。虫歯の治療が困難な場合は、抜歯をお薦めします。

腫れ

親知らずと歯ぐきの間の隙間にばい菌が入り、炎症を起こし腫れる。
腫れ:体は、ばい菌を排除しようと反応する。
血液の中の白血球(体の防御反応)がばい菌と戦い白血球の死がいが膿となり、膿と血液がたまる。

腫れる場合の程度
以下の①②③のみの症状ならば、当院で診断、治療できます。
必要があれば、大学病院や総合病院を紹介します。

  • ① 口が開かない
  • ② つばをのんだ際の痛み
  • ③ 舌の下、顎の下周辺、のどの周辺の腫れ

唇のしびれ・歯の違和感

大変まれな症状ですが、状態の悪い歯をそのままにしているとみられる症状です。
親知らずの根の先に膿がたまり、骨の中にある神経(下歯槽神経)を圧迫、その神経と関係している部分の知覚の麻痺がおこる事があります。

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